親権はどうなる?
離婚した場合、絶対的に妻が親権をとることになるのでしょうか?
結論から先に言うと、その限りではありません。父親が親権をとる可能性もあります。
ただし、その可能性はどうしても低くなってしまうことをご留意ください。
母親が親権をとることが多い理由は、子供の将来にとってのメリットが大きいからです。
しかしながら、以下のような場合は父親が親権をとる可能性が高くなります。
・母親に精神的な問題がある
・母親がギャンブルやお酒の依存症である
・母親が経済的に子供を育てることができない
・母親が育児放棄をしていた
ただ、このような場合でも、母親に親権がいってしまう可能性は十分にあります。
父親が経済的に不安定だったり、子育てをする時間がなかったりする場合は無理ですが、本当に親権が欲しいなら、一人で頑張るよりも弁護士に相談した方が良いでしょう。
離婚した場合、基本的には夫が養育費を支払うことになります。
ただし、絶対ではありません。
妻が請求してこなかった場合、あるいは、受け取りを拒否した場合は、支払う必要はありません。
・関係を全て断ち切りたい
・離婚してからも夫の世話になりたくない
などと思う妻が多いため、養育費を支払わずに済む場合は結構あります。
一方で、「どうして養育費を支払ってくれないの?」、「養育費が足りない」などと言われ、請求される場合もあります。
このような揉め事によって、早く関係を断ち切りたくても断ち切れなくなるため、注意が必要です。
離婚する前に、しっかりと養育費について話し合い、金額や支払う期間などを決めておきましょう。
養育費の金額は、収入などによって異なってくるため、一概に断定することはできません。
夫だけではなく、妻の収入も養育費に大きく関係することを、あらかじめご留意ください。